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川が好き。山も好き。
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地元について調べていたら、町で紅花の種のプレゼントをしていることを知りました。久しぶりに紅花を育てたくなり、早速ホームページから申し込みました。すると、もう次の次の日くらいには届いていました。思いのほか対応が早くてびっくりです。全国各地で咲かせてほしいとの思いがあるそうなので、興味のある方はそれっぽい言葉で検索してみてはいかがでしょう。

 種蒔きの時期は4月上旬から中旬ということなので、しばらくしたら蒔こうと思います。
 花が咲いたら紅花染めがしたいのだけど、「だれにでもできる紅花染め」という案内がついている割には、薬品などが必要で誰にでもできる気がしないのでした。花を摘んで料理に入れてみたりするのがよいのかもしれません。また、間引きした葉はお浸しにして食べられるのですが、これが結構おいしいのでした。

 紅花の種の他に、地元のパンフレットがいくつか同封されていました。肉中華とカツ丼がどうしようもなく食べたくなりましたが、今の仕事は連休が取りにくいためなかなか帰省もできないのでした。そろそろ祖母にも会いたいです。

 一〇〇均で鉢と土とを購いてふるさとの花、紅花を蒔く

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今の職場はシフト制なので休日や休憩時間はそれぞれです。それでも、合えば一緒にお昼ご飯を食べるような間柄の人が数人います。
 最近、すれ違いざま「*日大丈夫?」「お店は**で…」等々、どうやら飲み会の企画があるような声が聞こえてきました。けれども、わたしは一向に誘われません。
 だからといって、「えー?何の話?飲み会?わたしも混ぜて―!」なんて首を突っ込むことはしません。わたしも大人です。ああ、陰では良く思われてないんだな、と察しつつ、これまでと変わらず業務に差し障りのないように努めるのみです。

 みんな大人なので、表面上の付き合いは誰とでもできるのでしょう。わたしとしても、職場の人とプライベートでも仲良くしたいという希望が格別にあるわけではありません。
 ただ、同じように親しくしていたように見えた仲間内の中で、こうした集まりにはじかれてしまう理由がわたしにはあるんだな、と自分を見つめなおす必要性を考えるのでした。

 いつもヘラヘラしていて胡散臭いのかもしれない。知らないうちに無神経な発言や、上から目線な発言などをしてしまったかもしれない。自虐的な面があり人を疲れさせてしまうのかもしれない。承認欲求が強いように思われてめんどくさがられたのかもしれない。いい人になろうという気持ちが見え過ぎて偽善的なのかもしれない。変な恰好や変なメイク、変な髪形をして浮いているのかもしれない。わたし自身に人を警戒する心があり壁を作っているのかもしれない。一人反省会です。

 ある日、3人で昼食を取っていた際、「*日の飲み会のお店が~」と話が始まりました。ああ、目の前でわたしの参加しない飲み会の企画の話をされるまでに、わたしは嫌われてしまったのか。でも、わたしも大人です。平然と、適当な笑顔を浮かべつつ、ご飯を食べ続けるのみです。
 すると「おともさんも行くよね?」と確認されました。

 なんのことはない、何人かに声をかけていて、わたしにも既に誘っているつもりだったのだそうです。「そうでなければ目の前でこんな話しないでしょう」って、そりゃあ普通はそうですよね。
 飲み会は、3月で退社する人達の送別会でした。わたしはお酒が飲めないのでソフトドリンクだけれども。

  酔ったらばあらわれるという正体を酔えないゆえに一生知れず

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少しだけ一緒に仕事をしたことのある人に「話したいことがあるから」とご飯に誘われました。
 第一印象が悪かったという理由で彼氏のお母さんに結婚を反対された、という愚痴でした。お母さんひどい! と、共感してあげればよかったのかもしれませんが、正直わたしも自分に息子がいたとして連れてきたお嫁さんがこの人だったら絶対に反対するなあ、と思ってしまうのでした。

 人に対して「嫌だな」と思った時、投影の心理が働いているということを聞いたことがあります。自分で自分に抑圧していることを、人が平気でしているのを見るとイライラしたりするのだそうです。
 わたしは、人前では愛想良くしなきゃいけない、みっともないから色惚け話はしない、乱暴な言葉遣いはしない、自分の話ばかりしない、というような禁忌を自分に強いているから、それらを目の前で犯すその人といると、モヤモヤしてしまうのでしょう。

 お母さんに結婚を反対された、という愚痴から始まりましたが、結局は、彼氏がお母さんより私を選んでくれた♡という惚気話でした。
 わたしに欠けているものは何なのか、わたしに余計なものは何なのか、気づきかけているような気がします。

  鉢一つ抱えておりぬ割れぬまま割らぬまま冬しずかに暮れり

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カウンセリングに行ってみました。自分の心に向き合いたいと思ったのがきっかけです。思い悩んでも友達には相談しにくいこともあるし、心理などの本を読んでも変に知識がついて余計に考え過ぎるようになってしまった気がしたのです。専門家の人に客観的な意見を伺えればいいし、ただただ話したい気持ちを満たすだけでもいいと思いました。
 ただただ話すことを目的として「占いに行ってみようかな?」と言ってみたら母や友達に大反対された、という経緯もあったりします。同じくらいの金額ならば、カウンセリングを受けてみたいと思いました。

 カウンセリングルームは、雑居ビルのようなマンションの一室でした。カウンセラーは女性の方で、向かい合うでも並ぶでもなく斜めに座りました。飲み物やお菓子が出ました。
 まずは木の絵を書きました、バウムテストです。カウンセリングっぽい!わたしは木の上部が紙に収まらないように描いていました。無意識なのですが、数年前に別件で木の絵を描いた時にも上部が収まらないように描いていて、ハッとしました。他にも書き上げる時間や筆圧、木の種類や位置などでいろいろ解釈できるようです。わたしの結果は、未来への思いがあって割と男性的とのことでした。

 こういうところでは必ず成育歴のことを聞かれるとは思っていたのですが、その辺りは別にもういいような気がして、そっちへ話が行かないように、昔は確執もあったけれど今は感謝しているし良い親だと思っていると答えました。
 けれども、どうしてそう思うのか聞かれて、たとえば人に親切にしてもらった時に菓子折りを送るような常識を親を見て学べたこと、お酒やギャンブル、不倫や離婚などをする親ではなかったし、荒れた家庭ではなかったことなどを挙げたのですが、「それって、別に親じゃなくてもいいよね。たとえば施設の職員や、私が同じようにすることもできるよね」と返ってきました。「でも」「でも」と、わたしは自分の親を良く思っている理由をたくさん伝えたのですが、言えば言うほど「無理に良く思おうとしてるみたい」とのことでした。そもそもの話、理由がどうとかではなく、本来は生んでくれただけで親ことを好きと思うものなのだそうです。

 ぐさぐさきました。

 ふり返ってみれば、わたしは親だけでなく、友達や恋人に対してさえも、好意の理由付けをしています。別に、条件で人を選んでいるわけではありません。ただ、気持ちが先にあっても、その自分の気持ちの理由をいちいち考えてしまうのです。そして、自分が誰かにとくべつに思ってもらえた時も、理由があるのだと信じきっていました。
 愛は理屈じゃないとか、ありのままの自分でいいとか、慣用句のように聞きなじんていたと思っていたのに、わたしは他人事だったんだなあと思い知りました。また、自分がさらっと流そうと思っていた話から根本的な歪みが見出されたことも意外な展開でした。

 他にもいろいろ話をしましたが、何気ない会話に見せかけて自分の心を開かされている感じがしました。中には、これはアスペルガーかどうか探られている流れなのかなあ?と思うものもありましたが。けれども、自己分析だけではたどり着けなかった自分のいくつもの心に気づかせてもらえました。自分が「嫌だな」と思ったことを大事にした方がいい、というのも胸に留めておこうと思います。

 大き目のカップに淹れてもらったコーヒーはいつの間にかすっかり冷えていて、少し残しました。飲みきるのが礼儀なのかなと迷ったり、ミルクの量や砂糖の数も実は診断材料なのだろうかと構えたりもしました。
 通勤と同じ地下鉄で帰りました。ちょうど去年の今頃の仕事で降りていた駅は懐かしく、天井の星のアートのひかっているのがにじんで見えました。
 
  父母が恋愛結婚じゃないからわたしは愛の結晶じゃない

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「ありがとう」とお礼をいう時や、褒めたりする時に、椅子の背をそっと押す男性上司がいて、「ははーん、この人はプライベートで女の人の背にこんなふうに触れているのだな」と推測しています。職場で直に背を押してしまってはセクハラになりかねないため、椅子の背なのでしょう。わたしにだけそんなことをしているわけでなく、年齢性別問わず誰に対してもこんな感じです。その人当たりの良さは見習いたいなあと思うし、疑似ボディタッチ的な椅子押しに励まされる人もいるのではないでしょうか。

 自分から人に触るのが苦手です。苦手というか、得意じゃないというか、人に触るということをまず思いつかないです。肩を叩いて人を呼ぶとか、握手を求めるとか、ボケに対するツッコミとか、なにげない日常の接触にも消極的です。けれども、ふと周りを見渡せば、なんだかみんな自然に触れ合っています。
 よし、これからは触ってゆこう。わたしの人として欠けている部分はそこかもしれない。と、仕事の粗品でもらった、癒しのために握る人形をむぎゅむぎゅしながら思うのでした。
  
  鍵盤を奏でる時の指先と心でわたしにさわってほしい

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手作りお菓子のレシピ本を買いました。普段の料理は生活の一環ですが、お菓子作りとなると趣味の世界と思います。お菓子作りが大好き!というわけではないものの、調理の仕事をしていた頃にいろいろ手作りできたのがおもしろかったので、一冊ぐらい欲しくなったのでした。炊飯器ケーキは邪道、プリンだったら蒸し器よりオーブンで作るのがいいな、など少しのこだわりはありつつ、おまんじゅうの作り方が載っている本というのを決め手に一冊を選びました。

 ケーキやクッキー、マドレーヌ、スコーンなどの洋菓子、ようかんや大福などの和菓子、と大きなくくりの他に、チョコレート菓子が数ページも扱われています。チョコレート菓子だけで、ガトーショコラ、ザッハトルテ、トリュフ、フォンダンショコラ、生チョコ、ブラウニー、チョコムース、フルーツチョコ、その他いくつもの種類が掲載されています。わたしの買った本だけでなく、基本のお菓子、かんたんお菓子等、どの本でもチョコレート率は高いです。それだけチョコレート菓子を作りたいという需要があるのでしょう、チョコレートを贈るイベントが2月にあれば、なおさら。

 高校生の頃、友人の手作りチョコを食べて、味が悪かったわけでもないのに、おなかをこわしたことがあります。当時は「料理が下手なんだな」と思いましたが、今なら、不衛生な台所でアルコール消毒などせず手も洗わずに作ったりして中心温度も75℃に至らず何らかの菌が繁殖したのではないか、とわかります。
 手作りお菓子を配られるのは困る、という話をよく聞きますが、実体験としてわかるし、わたしも仕事以外では基本的に自分用、と思っています。

 いろいろなお菓子を仕事で作っても、レシピ本を買っても、結局は牛乳に砂糖を入れただけのシンプルな牛乳ゼリーが好きなのでした。そしてチョコレートは市販のをもぐもぐ。

  チョコレート食べたい今すぐしあわせになりたいんです手っ取り早く

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仕事で月間の数字が良かったみたいで、粗品をいただきました。ステーショナリーグッズなどいくつか選べたのですか、むぎゅむぎゅ握る人形にしました。あんまり実用的でないものの方が、ご褒美感っぽくていいかなと思って。

 表情もいまいちわからないシュールな人形ですが、手にしてみると、これがなかなか気に入ってしまっています。ちょうど手のひらにすっぽり収まるまるい顔をむぎゅむぎゅしていると、妙に落ち着くのです。ライナスの毛布みたいに、手元に置いておきたい感じです。
 手触りがいいっていうのもあるけれど、がんばったねって仕事で褒めてもらえたのがきっとうれしいんだな。

  にぎられたい手があるのならのばしてよ わたしはそれにすがってみたい

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昨年の今頃、お見合いの話がありました。従姉妹の同僚男性で、わたしに会ってみたいとの申し出があったとのことでした。身元のしっかりした思わぬエリート男性との縁談に、両親は今までにないほど乗り気で、こわいくらいでした。

 結局、会うこともなく、お断りをしました。恋人に話をしたところ、「断ってよ」と即答してくれたのでした。こんなことを相談するのも試し行為のようで躊躇われたのですが、それでも、黙ってお見合いをすることは、恋人にもお見合い相手にも手配してくれた親戚にも不誠実だと思ったのです。それまで将来の話が出たこともないのに、こんなことを相談をするのも試し行為のようで躊躇われたのですが、あまりにさらっと当然のように笑ってくれるものだから、わたしは妙な安堵感で言葉少なになり、「断って」の続きを求めることはしませんでした。天気予報が晴れだからと遠出した、二本松の高村智恵子記念館の帰りの高速道路でした。
 両親には「体調不良でそれどころではない」とわけのわからない理由を伝え、落胆されました。ほんとうのことは何も言えず、頭のおかしな娘だと思われたかもしれません。

 賢い女性ならば、しれっと二人を天秤にかけ、向こうが良かったら乗り換えたりするのでしょう。もしくは、「あなたが断らせたのだから、責任を取ってほしい」と婚姻届を持って恋人に詰め寄ったりするのでしょう。
 もっと上手に生きられるようになりたいな。今年の冬は寒いです。 

  縁談をぼてりとかわす暖冬の東北に降る一月の雪

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秋に受けた健康診断で引っかかってしまったので、精密検査に行ってきました。あまり耳慣れない症状で、どの科で見てもらうのかわからずにいたのですが、そのものずばりな専門クリニックが、ちょうどわたしの登録している派遣会社と同じビルに入っていました。慣れた場所だと思うと、少しは安心です。比較的新しいそのクリニックは待合室も清潔で、本棚には昨日読み終えたばかりの角田光代『対岸の彼女』が置いてありました。わたしは村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を3頁くらい読みました。

 検査の結果は、とりあえずは経過観察ということで、特に治療の必要は今はまだないとのこと。ただ、食事制限が出まして、昆布を控えるようにとの指示がありました、このおでんの季節に!食べてはだめと言われると食べたくなってしまうので困ったものです。また、採血の際のアルコール消毒で腕が思いっきり赤く腫れてしまい、そりゃあお酒なんて飲めないはずだなあとつくづく思いました。
 
 お酒も飲まず、タバコも吸わず、通勤などで適度に歩き、自炊中心で栄養バランスにも気を配っているのに、患うのは妙にくやしいものがあります。基本的には健康なわたしですが、これまでも消化器や婦人科など何かの不調の度に、ストレスが原因と言われたりもしました。別にイライラした気持ちを抱えているわけでもなく、むしろ人前ではニコニコ過ごしていると思うのですが、どうしたものでしょう。気楽に生きたいものです。

 家を出るときには晴れていたのに、診察の帰りには雪が降り出していました。まさにおでんの季節です。

  病気してばかりいるから子が生めぬと祖母が笑ってわたしも笑う

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友達から、恋人と暮らすために少し遠くへ引越すとのお知らせがありました。彼女はお店に勤めていたので、職場に遊びに行くこともあったのですが、仕事も退職するとのこと。なかなか会えなくなるのは寂しくもありますが、しあわせそうでなによりです。

 恋人ができたり、結婚が決まったり、お子さんが生まれたり、この頃は親しい人達のしあわせ報告続きです。いつもお祝いをする側のわたしですが、それもまたしあわせと思います。よく言われるような妬みとか嫉みとか「リア充爆発しろ!」とかいうような気持ちなんてちっとも湧いてこなくって、ただただ素直に「おめでとう~」「いいな~」「よかったね~」とうれしくなります。

 人のしあわせを純粋によろこべる自分の心の在り方に安堵しつつも、みんなが持っているしあわせになるための何かが、わたしには欠けているのだろうなあ、と自分を省みたりもします。「そっちはどうなの~?」と聞かれても、せっかくの吉慶に水を差すのは申し訳ないので自分の状況はさらっと流しているのですが、それでもみんな口を揃えてもったいないくらいの優しい言葉をくれます。わたしのしあわせを願ってくれる人がいるということこそがしあわせなのだと、つくづくありがたく思うのでした。
 
  しあわせはきれいな寝巻きで眠ること取り込みたての白いシーツで

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おとも
性別:
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自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
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