川が好き。山も好き。
連休中に朝ドラ「ばけばけ」の総集編を見ました。「ばけばけ」の味わいは、総集編などで追うような物語のあらすじから外れたところにあるような気もするのだけれど。本放送時でも土曜ダイジェストでもフロッグコートのくだりで涙が出たのですが、やっぱり総集編でも泣いてしまいました。うれし涙です。他愛ない日常の愛おしさ、そうした気づきになにより胸がいっぱいになるのでした。偉業は偉業で素晴らしいけれども。
今放送中の「風、薫る」が同時代で続いたのが意外と良くて、同時代を違う角度から見られるようなおもしろさを感じています。そう思えば大河ドラマの小栗忠順からのジョン万次郎も楽しめそうなのでした。気が早い。
連休を外して少し前に実家に帰省してきました。山形の最盛期はさくらんぼの実る六月でしょうけれど、わたしはさくらんぼの花が咲く春が好き。花の向こうの雪の月山が好き。この時期に実家に帰ると売り物にならない変な形のイチゴをいただいていたものですが今年は不作らしく、代わりというわけではないけれどアスパラガスがやたら育っているとのことでした。
母から夕飯はニラ玉にするからニラを採ってきてと頼まれ、畑まで歩きました。歩きながら、自分の原風景というものをしみじみと思いました。季節を変えては何度も同じ農道から見た田んぼや畑を歌に詠んできました。まだ膝くらいのニラを収穫し、帰ります。ニラ玉というから卵とじのおかずだと思っていたら、かきたま汁のことでした。作るのはわたしでした。母はまた山にニセアカシアが蔓延っていることを愚痴っていました。山の畑には熊がいるっぽいのでわたしは怖くて行けなくなりました。
帰省中に、紅花資料館の招待券があったので行ってきました。紅の館では武者人形展をやっていました。わたしはお雛様や武者人形が何故か好き。子供の健やかな成長への祈りが込めてあるのに惹かれるのかもしれません。特に武者人形は金太郎一色の現代とは違い、昔の物は神功皇后や鍾馗、牛若丸などバリエーション豊かで興味深い。そうした流行の変化に戦争が関係していそうなことも。今年の大河ドラマに因んで豊臣秀吉の人形の展示が多いのかなと思いきや、徳川の天下の江戸時代の関東では秀吉は好まれなかったとのことでした。
売店に石山商店のオリジナルマスキングテープがあったので、お米の柄のを買いました。米の歌で塔短歌会賞の次席をいただいた記念に。普段は名物の冷たい肉そばの柄のマステを愛用しています。ちょうど業者さんが来て、観光客だと思われたようで「おもしろいでしょう、限定の柄もありますよ」とお声がけいただきました。
山里が山へと還りゆくまでの抗えなさにアカシアが咲く/塔2026年4月号「米を貪る」
今放送中の「風、薫る」が同時代で続いたのが意外と良くて、同時代を違う角度から見られるようなおもしろさを感じています。そう思えば大河ドラマの小栗忠順からのジョン万次郎も楽しめそうなのでした。気が早い。
連休を外して少し前に実家に帰省してきました。山形の最盛期はさくらんぼの実る六月でしょうけれど、わたしはさくらんぼの花が咲く春が好き。花の向こうの雪の月山が好き。この時期に実家に帰ると売り物にならない変な形のイチゴをいただいていたものですが今年は不作らしく、代わりというわけではないけれどアスパラガスがやたら育っているとのことでした。
母から夕飯はニラ玉にするからニラを採ってきてと頼まれ、畑まで歩きました。歩きながら、自分の原風景というものをしみじみと思いました。季節を変えては何度も同じ農道から見た田んぼや畑を歌に詠んできました。まだ膝くらいのニラを収穫し、帰ります。ニラ玉というから卵とじのおかずだと思っていたら、かきたま汁のことでした。作るのはわたしでした。母はまた山にニセアカシアが蔓延っていることを愚痴っていました。山の畑には熊がいるっぽいのでわたしは怖くて行けなくなりました。
帰省中に、紅花資料館の招待券があったので行ってきました。紅の館では武者人形展をやっていました。わたしはお雛様や武者人形が何故か好き。子供の健やかな成長への祈りが込めてあるのに惹かれるのかもしれません。特に武者人形は金太郎一色の現代とは違い、昔の物は神功皇后や鍾馗、牛若丸などバリエーション豊かで興味深い。そうした流行の変化に戦争が関係していそうなことも。今年の大河ドラマに因んで豊臣秀吉の人形の展示が多いのかなと思いきや、徳川の天下の江戸時代の関東では秀吉は好まれなかったとのことでした。
売店に石山商店のオリジナルマスキングテープがあったので、お米の柄のを買いました。米の歌で塔短歌会賞の次席をいただいた記念に。普段は名物の冷たい肉そばの柄のマステを愛用しています。ちょうど業者さんが来て、観光客だと思われたようで「おもしろいでしょう、限定の柄もありますよ」とお声がけいただきました。
山里が山へと還りゆくまでの抗えなさにアカシアが咲く/塔2026年4月号「米を貪る」
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歌集『にず』(2020年/現代短歌社/本体¥2000)
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