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川が好き。山も好き。
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『四月の永い夢』を観てきました。中川龍太郎監督作品、出演は朝倉あきさん、三浦貴大さんなど。
 恋人を亡くしてから教師を辞めて蕎麦屋さんでアルバイトをしている主人公・初海が元教え子や、恋人の両親、アルバイト先の常連客である手ぬぐい職人などとの交流を通して、喪失感に向き合ってゆく話――わたしがこうしてあらすじを書くといつもなんだかうまく伝えられないのですが、優しくて、切なくて、とても良い映画でした。

 まず、冒頭の桜と菜の花の中に喪服で立ち尽くすシーンが美しくて。淡々としたモノローグにも引き込まれます。恋人の死、などという入り口ながら悲劇を煽るようなこともなく、全体的に淡々としていて、あまり多くを語り過ぎないところが心地よかったです。
 蕎麦屋、図書館、浴衣、手ぬぐい、電車、ラジオ、そして手紙など、小道具の選び方もなんだか懐かしい感じで好みでした。
 
 初海が寝転んで漫画を読んでいるシーンがあり、その時に手にしている漫画は高橋留美子『めぞん一刻』でした。他にりぼんマスコットコミックスの背表紙が映っていました。ぼんやりしてタイトルは不明でしたが、きっとそれは柊あおい『星の瞳のシルエット』か水沢めぐみ『姫ちゃんのリボン』だろうとわたしは勝手に思いました。

 仕事帰りに映画館に寄ったので、帰りは夜8時頃になりました。映画館は職場より一駅向こうで、一駅分歩いて帰りました。金曜日の夏の夜、街の中の大通りは明るくてにぎやかで、みんなどこかへ帰ってゆくのだと思いました。わたしはこの街で一人で歩いているなあ、とほんのり寂しいような気分になりました。あさって人に会う約束だってあるのに、このままずっと歩いてゆくような気がしました。

 公式サイト→http://tokyonewcinema.com/works/summer-blooms/

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