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川が好き。山も好き。
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少し前の歌会で、お母さんの絵の顔が紫色で塗られていた、という歌がありました。わたしは、お母さんの肌が実際に病気やDVで殴られた痣で紫色をしていたのではないか、これが大人だったら表面を取り繕ってきれいな色で描くけれども、子供なので見たまま正直な色で描いてしまったのではないか、という評をしました。現代社会や家庭の闇が詠われている、などと言いながら、絶対に違うだろうとも思っていました。
 わたしはもともと評が不得意で、素でとんちんかんなことを言ってしまいがちです。一方で、歌会ではいろんな意見があった方がおもしろいかな、とピエロのようにハズした読みをすることがあります。この時も一笑い取れてわたしはちょっと満足でした。

 歌会の評で、評とはまったく関係のない自分語りをする必要はないのでその場では言いませんでしたが、実際に見たままに描いたのではないか、というのは、自分の思い出から浮かんだことでした。
 子供の頃、母の日のために母の絵を描かされた際に、わたしは怒った表情の母の絵を描きました。なんの疑問もなく怒った表情の母の絵を描きました。みんなが「おかあさんありがとう」「おかあさんだいすき」と書いていたコメント欄には、「わたしのおかあさんはいつもおこっています」と書きました。
 どこかの展示場に飾られているのを、母と見に行きました。笑顔のお母さんの絵がずらりと並ぶ中で、わたしの絵は浮いていました。そして母に「なんでこんな顔に描くのか」と怒られました。

 あの頃、他のお母さん達は実際の姿も笑顔だったのでしょうか。それとも、実際には違う表情をしていたとしてもこうした場では笑顔のお母さんを描くものだと他の子供達はみんなわかっていて、わたしだけが空気を読めていなかったのでしょうか。どちらにしても、今のわたしがその展示を見たら、一人だけ怒っているお母さんの絵を見て、これを描いた子はいろいろ大丈夫なんだろうか? と心配になると思います。

  母親を泣かせるような歌ばかり詠ってしまう泣きたい夜は

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