忍者ブログ
川が好き。山も好き。
[388]  [387]  [386]  [385]  [384]  [383]  [382]  [381]  [380]  [379]  [378
朝8時に自宅を出たいのだけれど、このところ朝ドラ「おちょやん」の展開があんまりにあんまりなので見入ってしまい、普段は駅まで徒歩で行くところを、自転車で飛ばしてなんとか間に合っていた一週間でした。
 駅までの道に咲いていた桜はあっという間に葉桜になり、トウカエデも日に日にわさわさと嵩を増しています。今にして妙に気になるのは、地面に咲いていたタンポポの綿毛も飛んでしまっている状態のもの。やたらに伸びた茎と、その上に乗っかっている白い丸いものが、なにかとてもせつない。花も綿毛もなくなった後のタンポポに、初めてこんなに思いを寄せているような気がしています。

 職場へ向かう途中、わたしの前を3人の女性達が横一列に並んで歩いていました。急ぎたいのに横3人は追い抜かせない、せめて2人でしょう。と思う前にざわざわしたのは、真ん中の人が左の人に腕を絡ませていることで、最初は2人組と思っていたのが、横一列を崩さず歩いているので3人組とわかりました。
 3人組で2人だけが腕を組んで歩いている光景に「ひー」といたたまれなくなるのは、わたしが2対1に分れてしまう場合の1の方だからなのかもしれません。わたしがそのように1の立場になってしまった場合は、察して後ろに下がります。このように露骨に扱いに差を付けられて、どのような気持ちで右の彼女は横一列に並び続けるのでしょう。
 そもそも、なぜ真ん中の人は右と左の人に差をつけるのか。或いは2人への思いや親密度に差はなくて、相手は誰でもいいから左手を人に絡みつけたい人なのでしょうか。それとも、左の人と真ん中の人が歩いている所に、親しくもない右の人が無理やり仲間に入ろうとくっついて来ているのでしょうか。もしかして、左と真ん中は女性同士のカップルで、右の人は友達というような種類の違う関係性が潜んでいるのでしょうか。
 3人組がまっすぐ進んだところを、わたしは右に曲がり職場へ急ぎました。
 
 この春、白髪を染め始めました。これまで髪の色に手を加えずまっさらなままにしてきていて、抗えない時の流れを感じています。ほんとうは、このまま自然にまかせていたいのだけれども、自分が年相応に生きてきていないので、まだ降りられないような気がしているのでした。
 
  花見山の桜の下のオオイヌノフグリの青も愛でつつ歩く

拍手[5回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
おとも
性別:
女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
ブログ内検索
最新コメント
[12/25 びょんすけ]
[09/11 ぴょんすけ]
[12/26 お湯]
[11/19 お湯]
[08/27 お湯]
*
Designed by Lynn
忍者ブログ [PR]