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川が好き。山も好き。
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『チワワちゃん』も観たのでした。監督は二宮健さん、出演は門脇麦さん、成田凌さん、寛一郎さん、玉城ティナさん、吉田志織さん…って、公式に記載の順番通りに書いたらチワワちゃん役までが長かった。岡崎京子さんの原作漫画は読んだような気もするのですが、なにしろ10年以上前なので他の漫画と混同しているかもしれません。
 東京湾バラバラ殺人事件の被害者としてニュースに映し出されたチワワちゃん。ミキは仲間達からチワワちゃんとの思い出話を聞くが、みんなチワワちゃんの本名すら知らず、みんなの語るチワワちゃんには一貫性がなかったのだ――、という話。
 
 クラブで遊んでいるパリピ仲間達が大金を手に入れて水着姿で豪遊して、となんだかプロモーションビデオのような感じが続いて、正直わたしはそういう遊びが楽しいタイプではないので、どうしたものかと思いつつ、無邪気でキラキラした新入りチワワちゃんに対するミキの内面でのモヤモヤ感みたいなものはリアルで痛いです。
 チワワちゃんの危うさもなんだろう、でもこういう捉えどころのない女の子が愛されるんだろうなあとも、やっぱり思う。演じている吉田志織さんが大きな口を開けて笑うのがとても印象的でした。この先他の出演作を見ても「チワワちゃんだ」って思ってしまうかもしれない。
 ミキがチワワちゃんに複雑な感情を抱くのは、まず最初にチワワちゃんがミキの好きなヨシダの彼女として現れたからというのが発端なのですが、このヨシダの魅力がわたしにはさっぱりわからず。ラブストーリーではないのだから登場人物の恋心に共感する必要はないのかもしれないけれど、最初から最初まで謎でした。

 チラシのコピーなどには「SNSの時代」というような文言があるけれど、仲間達がSNSで繋がっているゆえに空虚な関係性だった、というわけではないので、あんまり関係ないような気がしました。原作もSNSがない時代に描かれているし。ただ、興味本位でチワワちゃんがSNSを始めようとするのを、既にSNSで人気なミキがそれとなく止めようとする様は女性の嫌な部分が出ていて見どころなのではないかと思ったりもしました。

 そんな感じで、メンヘラ系の女の子の映画を続けて観ました。こういう自分の感情のままに突っ走る人達に、わたしは屈折した羨望のようなものがあるのかもしれません。

  公式サイト→https://chiwawa-movie.jp/

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自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

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