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川が好き。山も好き。
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 連休があったので、ふらりと帰省してきた。今年に入って三度目。かつてこんなに帰省した一年があっただろうか。秋にも家族と会う予定があるし、冬にも帰るかもしれない。数年前までは、一年も会わないのが普通だったのに。家族仲が以前に比べて歩み寄りを感じられるようになったのと、このところ仕事に疲れていて、ほんとうに疲れていて、田舎へ逃避したくなるのだった。それでも、永久的に帰る場所ではない気がする。だからといって、他に帰る場所があるわけでもないのだけれど。

 実家の加入しているBSデジタル放送で、たまたまやっていた『北の国から ’95秘密』を見た。『北の国から』は全シリーズ見たわけではないけれど、好きなドラマの一つ。どうしても、登場人物のぶきようさに惹かれてしまうのだった。『’95秘密』でもやっぱり、純は過去に一悶着のある女性と交際を始めたり、蛍は道ならぬ恋愛に身を投じていたり、どうにもうまいこといってなくって、でも、人生ってそういうものだよねえって、愛おしい。
 そういえば以前、文芸春秋で、脚本家の倉本聰さんによる『北の国から 2011つなみ』の幻の構想を読んだことがある。純は結と離婚し、初恋のれいちゃんと再会したところで3.11を迎え、蛍は福島県浪江町在住で、というような。正直、えーっ、と思う。被災地と呼ばれるところに居るからなおさら。見たいような、見たくないような。

 小学生の頃に習っていた、そろばんの先生に会った。たまたまスイカを届けに来てくれたところに、わたしが応対したのだった。遠縁の親戚でもある先生は、もうそろばんを教えてはおらず、農業のパートでわたしの母と同僚になっている。先生はわたしを一目見て、妹かわたしか迷って、迷って妹の名を呼んだ。
 正体をばらしたところで「テレビ見たよ! 短歌、応援してるからね!!」と先生は言い、「いいひと見つけるんだよ、いいひとを見つけるのが一番だよ! 短歌は二番だよ!!」と付け加えた。わたしは「そうですね!」と笑った。

 地元の蕎麦屋、いろは本店で食べた冷たいラーメンが美味しかった。あちこち食べて、やっぱり地元のが美味しいと思った。地元のお店の中でも特に美味しいと思った。

  働くという意義なんて見出せず黒板五郎にあこがれてゆく

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おとも
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女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
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