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川が好き。山も好き。
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5月の大型連休中、仙台文学館に「北杜夫 どくとるマンボウの生涯」の展示を見に行って来ました。実は北杜夫作品は、代表作は『どくとるマンボウ航海記』『楡家の人びと』などと知識としては知ってはいても、一冊も読んでなかったのでした。けれど、短歌を詠んでいることもあり、父である歌人の斎藤茂吉にはなじみがありますし、兄である精神科医の斎藤茂太先生の本はストレスを抱えていた頃によく読んでいました。そんなこともあって、予備知識はあったため、作品は知らずとも興味深く楽しむことが出来ました。

 こうした展示では、直筆の手紙や生原稿を目にできるのが眼福なのですが、北杜夫直筆の字は今まで見た中でも小さくて、小さくて小さくて読めないぐらい小さかったです。
 父の茂吉の出身が山形なので東北にゆかりのあることは知っていましたが、仙台の大学に通っていたことは初めて知り、なんだか親しみを覚えました。
 自分で集めたという昆虫の標本もすごい。躁鬱のご病気に関しても話にはなんとなく聞いていましたが、思いのほか破天荒でした。

 文学館の帰り、何か読んでみたくなり、自伝的小説『母の影』を購入しました。近々、茂吉関連のイベントに赴くことが決まっているので、茂吉に関連したものがいいかなと思ったのでした。また、展示でも紹介されていた茂吉のおさな妻であり北杜夫の母である輝子さんが、なかなかに強烈なキャラクターそうだったので。
 読了して、想像以上にパワフルなお母様でした。茂吉や北杜夫の短歌も紹介されていて、短歌読みとしてもおもしろかったです。

 天気のいい日で、文学館へ続く台原森林公園の中のあかまつの道は、緑の匂いがとても気持ちよかったです。

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おとも
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女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
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