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川が好き。山も好き。
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十二月三十一日の誕生日に「会いたい」なんて誰にも言えず

  俵万智、林芙美子と同じ日に生まれたること 除夜の鐘聞こゆ

  まだ若い、まだ若いなど言われても独り身なればそうは思えず

  そんな仕事辞めてよかったと言われしが通勤路の夕日きれいで

  タクシーに乗ればタクシーの運転手は運転手なる仕事中なり

  そんなことパートの私の仕事ではないと都合のいい時だけは

  職安の職員さんは職員という仕事中なり机挟んで

  職安へ十分バスに揺られ行く帰りは一時間歩くなり

***

 7首めに選歌後記で評をいただきました。
 また、二月号の選歌欄評で小圷さんに「食物」の教科書の歌を取り上げていただきました。おお、そういう読まれ方もあるのか、とおもしろかったです。

 わたしは、たとえばリストカットの画像を人に見せびらかしたりするような人が嫌いなのだけれど、わたしが短歌を詠んで公表するということが、それとたいして変わらないような気がして、自分の歌にある種の嫌悪感はあります。わたしが短歌を詠むということは自傷行為か。自分の色が出ていれば出ているほど、人に読まれることがこわい。
 そんなわけで、一首単位で、直接に顔を合わせる歌会には、割とハズした歌を持っていくのでした。

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女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
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