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川が好き。
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GWに帰省した際、こごみをいっぱい食べた。摘みたてのを戻る時に持たされもした。ツナと塩こしょうマヨネーズで和えてサラダにした。おいしかった。次に帰るときはわらびが食べられるだろうか。それとも、その前に送ってもらえるだろうか。

「地元に帰ってコシアブラもタラの芽もいっぱい採って食べちゃったー。山菜ってセシウムいっぱい入ってると思うけど私達の年代はもう関係ないわよねー」
 料理の話をしている時、わたしの母親世代の女性がそう笑っていた。
 ああ、そうだった。東北に住むわたし達は。
 わたしは、これまであんまり気にせずに山菜でも野菜でも食べていたのだった。スーパーに行けば復興コーナーが特設されていて、東北産の野菜がお買い得になっているところもある。食べて応援、なんて気持ちがなくとも買って食べる、普通においしいし、安いので。実家で採れる野菜なんて、検査もしていない。一人で暮らすアパートのベランダ菜園なんて、言わずもがな。
 小さなお子さんを持っていたり、妊娠を希望している同年代の女の人が、「何処何処産のものは食べない」と、震災以降の食べ物に敏感になっているのを見聞きする。ああ、わたし煙草とかジャンクフードとか体に悪いものは食べてないけど、セシウムとかそういうのは気を遣ってないなって、振り返らされる。ふと、いろいろなことを考えてしまう。たとえば、わたしのこの体に、命の宿ることがあるのだろうか、ということ。生み終え育て終わった年配の女性が「私達の年代はもう関係ない」と言うのは、そういうことだ。わたしには、関係のあることなのだろうか。
 
 そんな思いを短歌に詠もうとしたら、いろいろな人を傷つけることになってしまった。様々な理由で子供の持てない女の人達や、東北で野菜を作っている農家の人達、そして、震災で被災してそれどころではない人達も。
 わたしにとっても、年頃に普通に恋愛して結婚して子供を持つような、普通の女性らしい生き方ができなかったということが、痛みではあるのだけれど。
 
 答えが出るのは、もう少し先のことなのかもしれない。まだまだなにもわからない、野菜も、人生も、歌も。

  ワンルームベランダ産の京水菜ツナマヨ和えてサラダの休日

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