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川が好き。山も好き。
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「現代短歌」No.113の<特集 震災15年>に東日本大震災後の自選10首とエッセイを掲載していただきました。自選、とはいえこれまでの反響なども参考にさせていただきながら。

  一人なり。テレビの中の被災者はみんな誰かと支え合ってて

 初出は2015年の冊子「1466日目」で、詠ったのはその前の年だったか。よくこんなこと詠えたな、と思う。と、いうか、よく発表できたなっていう。当時の本心から自然にこぼれた歌だし、鬱屈も言葉にすることでカタルシスを得られて心の回復にもきっとつながったのだけれど。今だったらもう少し理性が働いて、さすがにこんなむきだしで利己的な歌は表に出せないな、ってノートにひっそり仕舞っておくかもしれない。この頃は震災後の不安定なメンタルで判断力が鈍っていたのでしょう。恥ずかしいな。
 とはいえ、割とよく引いていただいている歌で、わたしの震災の歌といえばこれなんじゃないか、という実感もあり、一番初めにこの歌を選びました。声にするのが憚られるような痛々しい思いも、三十一文字にすれば作品になる。誰かの心に届くこともある。そうしたことに、ずい分救われてきたようにも感じます。震災に限らず、歌というものの効用に感じています。

 同じ一つの出来事でも被災状況や立場や考えが様々なので、こうした特集や歌集などで他の人の歌を読むことで気づかされることがいくつもあります。全てに共感したり理解ができたりするわけではないけれど、広く目を向けて自分以外の視点を知ることは大事、わたしは独りよがりになりがちだから。
 歌に限らず、世の中のいろんなことも、一方の意見や思想に惑わされないように広く見渡したうえで、自分の心を見つめてゆきたい。と、この頃は特に思うのでした。

http://gendaitanka.jp/magazine/2026/113/

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自己紹介:
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/本体¥2000)

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