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川が好き。山も好き。
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うかつでした。靴下を履こうと足先を見遣ると、足の甲がくっきり2色に分かれていました。パンプス焼けです。
 覚えはあるのです。7月の3連休、夜行バスで早朝に東京駅に着き、待ち合わせていた妹が来るまでの間、皇居のあたりを散歩しました。顔やデコルテ、腕には日焼け止めクリームを塗ったものの、足の甲に塗るのは忘れてしまったのでした。日傘は差していましたが、足先は日傘をはみ出しまくりです。そりゃあ日焼けします。うっかりでした。
 思えば、乗り換えで東京駅を通ることはあっても、降りて外に出るのは初めてです。皇居のあたりをちゃんと歩くのも初めてで、皇居の外観や周囲の緑、わたしと同じようにきょろきょろ観光している人、日常として皇居ランをしている人、公園の木の下で寝転んでいる人、音楽をかけて踊っている集団、ただ歩くだけでも目に映るすべてが新鮮でした。

 どうにもこのところなにかずっと切羽詰まったような張りつめたような感覚でいます。そんな中、こうしていつもと違うものを見たり、いつもと違うことをしたり、初めてや久しぶりにお会いする人と話したり、普段の暮らしとは離れることに癒しのようなものを感じています。数年ぶりに妹と会ってとりとめのない話をしたのも、その後に東京歌会へお伺いできたのも楽しくて。少し前に、塔の全国大会で初めて横浜に行った時も非日常的で、充実した全国大会だけでなく、開始前に山下公園を歩いたり氷川丸の中に入ってみたりという時間も含めて、良い気分転換になりました。
 基本的には腰の重いタイプではあるのだけど、時々こんなふうに日常を離れてリフレッシュできる機会が作れればいいなと思います。
 
 皇居をながめながら、「江戸城……!」という感慨もありました。時代劇・時代小説熱が再燃しております。日曜朝のNHKでの時代劇の再放送を楽しみにしているのですが、昔見ていた『慶次郎縁側日記』が再放送されたのが特にとてもうれしく、途中まで集めていた原作を読み直したり、続きを集めたり。大河ドラマ『べらぼう』もすごく好き。時代小説を書いてみたかった20代の頃に資料として集めていた江戸時代の文化・風俗の本なども、ちょうど『べらぼう』のガイドになって、われながらありがたいことでした。結局、小説は書けなかったのだけれども。

  ほんとうに護れるものは少なくてわが足のパンプス焼けの跡/路上155号「蔓の刺繍」

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おとも
性別:
女性
自己紹介:
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/本体¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
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