川が好き。山も好き。
先日、犬を飼っている家にお邪魔した。首輪も鎖もなしに室内で飼われているマルチーズは、そりゃあもう自由で、吠えたり、走ったり、擦り寄ったり、舐めたり、散らかしたり、いなくなったり、手に負えない子供のようであった。
その度に飼い主に怒られながらも、かわいがられていたし、わたしもかわいいと思った。
以前、別の友達の子供が、わたしの部屋に来た時のことを思い出した。ようやく自分の足で立つことを覚え、それでもまだ言葉を知らない幼児は、わたしの部屋で泣いたり、笑ったり、口に物を入れようとしたり、吐いたり、狭い台所を一人で行ったり来たりしたり、転んだり、そりゃあもう自由であった。
その度に母親に叱られながらも、かわいがられていたし、わたしもかわいいと思った。
福祉施設の、認知症で子供のようになってしまったおばあちゃんを思い出した。泣いたり、笑ったり、怒ったり、わがままを言ったり、聞き分けがなくなってしまったり、思いつくままにしゃべったり、そりゃあもう手のかかる子供のようであった。
その度に職員さんに困られながらも、かわいがられていたし、わたしもかわいいと思った。
どうして愛おしいのか気づくとき、自分に足りないものがわかる気がする。あまりに簡単で、思いのほか難しいこと。子供の頃はできていたかもしれないのに、大人になってからは難しくなってしまったこと。
犬がわれに飛び寄る時のまなざしを覚えておこう探してゆこう
その度に飼い主に怒られながらも、かわいがられていたし、わたしもかわいいと思った。
以前、別の友達の子供が、わたしの部屋に来た時のことを思い出した。ようやく自分の足で立つことを覚え、それでもまだ言葉を知らない幼児は、わたしの部屋で泣いたり、笑ったり、口に物を入れようとしたり、吐いたり、狭い台所を一人で行ったり来たりしたり、転んだり、そりゃあもう自由であった。
その度に母親に叱られながらも、かわいがられていたし、わたしもかわいいと思った。
福祉施設の、認知症で子供のようになってしまったおばあちゃんを思い出した。泣いたり、笑ったり、怒ったり、わがままを言ったり、聞き分けがなくなってしまったり、思いつくままにしゃべったり、そりゃあもう手のかかる子供のようであった。
その度に職員さんに困られながらも、かわいがられていたし、わたしもかわいいと思った。
どうして愛おしいのか気づくとき、自分に足りないものがわかる気がする。あまりに簡単で、思いのほか難しいこと。子供の頃はできていたかもしれないのに、大人になってからは難しくなってしまったこと。
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自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)
連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
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