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川が好き。山も好き。
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先週の3連休の中日、テレビでオリンピックのフィギュアスケートのエキシビジョンを見ていたところ、玄関の呼び鈴がなりました。誰かから荷物を送るとは聞いていないし、通販で買い物もしておらず、宅配便の届く心当たりはありません。普段なら訪問営業の類だと推測して居留守を決め込むところです。けれども22日とくれば、20日締切の塔の詠草を速達で送ってきた人がいたのかもしれない。普通郵便での送付を推奨しておりますが、それでも速達を使う人が毎月何人かいらっしゃいます。速達は一通一通呼び鈴が鳴らされます。訪問系の怖い事件などもニュースでよく見るので、アポなしのピンポンは怖い。恐る恐るドアを開けました。
 玄関の前に居たのは郵便屋さんではなく、2人の女性でした。「読んでもらえますか」と、新聞やパンフレットを手渡されました。宗教の勧誘です。あああ、出るんじゃなかった。

 渡された誌面には、日本や世界が終わりに向かっていて、それをよくわからない人なのか神なのかが救う、といったファンタジー小説のようなものが記されていました。また、生活の様々な困りごとが信心のおかげで解決した、という体験談がいくつも載っています。うーん、胡散臭い。これを真に受けて宗教に傾倒する人がいる、ということにくらくらします。見えているものが違うのでしょうか。

 わたしは疑い深い。子供の頃は近所のお寺に通っておっさまのお説法をさんざん聞いたし、それらは文化や風習としての興味はあるけれども、お釈迦さまも弘法大師も特に信じていません。世の中の動きのことなども、情報が錯綜していてもう何を信じていいのかわかりません。そういえば今まで誰かのことを心の底から信じ切るということもできなかったように思います。自分のことすらあんまり信じることができていません。人生的にも社会的にも成功していないので、自分の力というものを信じられない。文字通り、自信がない。心だって、永遠に持ち続けると思っていた気持ちもいつのまにか変わっているし、体の周期だったり震災のような非常事態だったり日光を浴びてセロトニンが脳内で分泌されているかどうかなどにも影響されたりするし、真に自分の心なのかあやしい。
 信じる気持ちが弱いと、いちいち「これで大丈夫なのかな…」と不安で委縮してしまいます。そんな姿は、周りからも「この人大丈夫なんだろうか」と不信がられてしまうでしょう。

 あんなにも迷いない目でまっすぐに信じられるものがあって、この素晴らしさを皆にも布教せんと、見知らぬ人の家々にも突撃できる強さが、ほんの少しだけ羨ましい。
 オリンピックに胸打たれるのも、自分を信じて競技に向かう姿や、チームメイトを信じる絆のまぶしさゆえなのかもしれません。

  支払いののち崇拝のまなざしを受く三三〇〇円の神様われは

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HN:
おとも
性別:
女性
自己紹介:
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/本体¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
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