川が好き。山も好き。
4月の初旬に、今まで使っていたパソコンが故障してしまいました。画面が突然真っ暗になり操作が何もできない状態で、メーカーのサポートも終了している機種のため修理もできないとのこと。腹をくくって家電量販店へ赴き新しいパソコンを購入するも、自宅のネット環境が旧くて何かしら整えないとせっかく買ったパソコンも動かないと判明。回線の工事をしてもらうまで、しばらくアナログな日々を過ごしました。
わたしは自分ではそんなにインターネットにどっぷりといった意識はなかったのですが、こうしてネットに長く繋がらないでいると、いかにネットありきの暮らしになってしまっていたかを実感させられました。仕事の給与だって今やWEB明細だし、電車やバスの時刻表なども必要な時にネットで調べていて、紙では限られた路線のものしか持っていませんでした。パソコン故障の直前に宿泊先をネットで予約していましたが、一歩遅ければガイドブックを買って載っている宿に電話で交渉しなければいけなかったでしょう。今週はどんな映画を上映してるかとか鯵のレシピないかとか日常のちょっとした調べ物もGoogle検索に頼っていたし、それこそ今回みたいなパソコンの不調も何度解決できたことか。とりあえず取扱説明書に書いてあることを試して、どうにもならずコールセンターに電話したところでサポートサイト誘導のアナウンスが流れたりして、そのネットが繋がらないのに、って困ったものでした。
ほんとうに、いろんなことがすっかりペーパレス化できていて、便利にな世の中になったものです。だからこそ、頼りきらなくても大丈夫なようにしておきたいとも思いました。
WordやExcelなどが使えなくなったのも痛いことでした。原稿用紙に手書きして、郵便で送って、ということができないわけれはないけれど、Wordで原稿作ってメールに添付での提出に慣れきってしまっていて。
Wordだけなら昔のパソコンでいけないか、メールに添付はできなくとも、USBメモリに保存してコンビニで印刷して郵送ができないかと期待して、20年もののWindowsXPを引っ張り出して電源を入れてみました。イルカの出てくる旧バージョンではありますがWordは起動できたものの、どうにもUSBメモリへの保存はできないようでした。それでも、本番原稿前の下書きの感覚でも、キーボードで文章を打つのはなにか落ち着くものがありました。手書きだと書き損じた時が大変なので書き始める前にプロットを作ったりするか、勢いに任せて書いては書き直し書いては書き直しを繰り返すかだけれども、がしがし編集できるテキストエディタの気安さにわたしはずいぶん救われていたのだなあ。原稿の一つはこうして作った草稿を元に、携帯電話の本文メールにベタ打ちで対応いただけました。
不便には感じつつも、ネットやパソコンの作業から離れている時間には快さもありました。うっかりネット上の読み物を読み耽ってしまい何時間も経ってしまった! ということがないのがよかったです。情報が遮断されたような不安や寂しさはありましたが、その感覚も大切に覚えておきたいです。いつだったかの地震でばさばさ床に落ちてきた本を、気力がなくてずっとちゃんと片付けられなかったのですが、工事が入るために片付けられたのもすっきりしました。しかも契約を見直したら通信費も安くなり、今まで何の不便もないからとずっと今より旧式の設備に余分にお金を払っていたなんて、なんてもったいないことをしていたのでしょう。こんなふうに自分がめんどくさがって先延ばしにしていたことでのちのちズドンときたり損したりしていることが、人生にもきっといっぱいあるのでしょう。
この機会に得られたいくつもの気づきを、今後の暮らしや作品へも活かしてゆけたらなと思います。
次にパソコンを買うのはWindows10のサポート終了の頃のつもりでいたので、急遽必要に迫られたことや、予算より大きな出費が精神的な負担になり、一時は食欲が落ちたりしました。前にパソコンを買ったときはどうだったんだっけ、と日記ノートを読み返すと、今回と違って機種を選ぶゆとりがあったり、選ぶ際もそんなに迷いもなかったり、予算よりだいぶ浮いたりで、あっさりしたものでした。
元気です。元気な人に見えるよう振る舞えるほどには元気です。/塔2020年1月号
わたしは自分ではそんなにインターネットにどっぷりといった意識はなかったのですが、こうしてネットに長く繋がらないでいると、いかにネットありきの暮らしになってしまっていたかを実感させられました。仕事の給与だって今やWEB明細だし、電車やバスの時刻表なども必要な時にネットで調べていて、紙では限られた路線のものしか持っていませんでした。パソコン故障の直前に宿泊先をネットで予約していましたが、一歩遅ければガイドブックを買って載っている宿に電話で交渉しなければいけなかったでしょう。今週はどんな映画を上映してるかとか鯵のレシピないかとか日常のちょっとした調べ物もGoogle検索に頼っていたし、それこそ今回みたいなパソコンの不調も何度解決できたことか。とりあえず取扱説明書に書いてあることを試して、どうにもならずコールセンターに電話したところでサポートサイト誘導のアナウンスが流れたりして、そのネットが繋がらないのに、って困ったものでした。
ほんとうに、いろんなことがすっかりペーパレス化できていて、便利にな世の中になったものです。だからこそ、頼りきらなくても大丈夫なようにしておきたいとも思いました。
WordやExcelなどが使えなくなったのも痛いことでした。原稿用紙に手書きして、郵便で送って、ということができないわけれはないけれど、Wordで原稿作ってメールに添付での提出に慣れきってしまっていて。
Wordだけなら昔のパソコンでいけないか、メールに添付はできなくとも、USBメモリに保存してコンビニで印刷して郵送ができないかと期待して、20年もののWindowsXPを引っ張り出して電源を入れてみました。イルカの出てくる旧バージョンではありますがWordは起動できたものの、どうにもUSBメモリへの保存はできないようでした。それでも、本番原稿前の下書きの感覚でも、キーボードで文章を打つのはなにか落ち着くものがありました。手書きだと書き損じた時が大変なので書き始める前にプロットを作ったりするか、勢いに任せて書いては書き直し書いては書き直しを繰り返すかだけれども、がしがし編集できるテキストエディタの気安さにわたしはずいぶん救われていたのだなあ。原稿の一つはこうして作った草稿を元に、携帯電話の本文メールにベタ打ちで対応いただけました。
不便には感じつつも、ネットやパソコンの作業から離れている時間には快さもありました。うっかりネット上の読み物を読み耽ってしまい何時間も経ってしまった! ということがないのがよかったです。情報が遮断されたような不安や寂しさはありましたが、その感覚も大切に覚えておきたいです。いつだったかの地震でばさばさ床に落ちてきた本を、気力がなくてずっとちゃんと片付けられなかったのですが、工事が入るために片付けられたのもすっきりしました。しかも契約を見直したら通信費も安くなり、今まで何の不便もないからとずっと今より旧式の設備に余分にお金を払っていたなんて、なんてもったいないことをしていたのでしょう。こんなふうに自分がめんどくさがって先延ばしにしていたことでのちのちズドンときたり損したりしていることが、人生にもきっといっぱいあるのでしょう。
この機会に得られたいくつもの気づきを、今後の暮らしや作品へも活かしてゆけたらなと思います。
次にパソコンを買うのはWindows10のサポート終了の頃のつもりでいたので、急遽必要に迫られたことや、予算より大きな出費が精神的な負担になり、一時は食欲が落ちたりしました。前にパソコンを買ったときはどうだったんだっけ、と日記ノートを読み返すと、今回と違って機種を選ぶゆとりがあったり、選ぶ際もそんなに迷いもなかったり、予算よりだいぶ浮いたりで、あっさりしたものでした。
”2016年12月4日(日)あの日思いを馳せた、<次にパソコンを買う時のわたし>が、今のわたしで、なんだか泣きたいような気持ちになりました。
休み。パソコン届く。(中略)前のパソコンを買ったのが10年前で、10年を思う。相変わらずわたしはこの部屋で一人暮らしで、次にパソコンを買う時のわたしはどんなふうに暮らしているだろう。”
元気です。元気な人に見えるよう振る舞えるほどには元気です。/塔2020年1月号
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歌集『にず』(2020年/現代短歌社/本体¥2000)
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