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川が好き。山も好き。
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朝ドラはヒロインがすぐ東京に行くから嫌ひ コーヒーの湯気  逢坂みずき『虹を見つける達人』

 例に漏れず、今期の朝ドラ「おかえりモネ」も東京篇に突入しました。わたしは基本的には東京に行く展開に対して強い思いはないけれども、「おかえりモネ」はそれまでの舞台が馴染み深い宮城だったこともあり、地元の盛り上がりも感じていたので、もう少し宮城に留まっていてほしかったです。とはいってもタイトルからして戻ってくるのではないかと予想しております。わたしのふるさとの山形が舞台の「おしん」なんて、伊勢に行って戻ってこなかったことを、総集編を最近見て知ってびっくりしました。なにしろリアルタイムで見ていたのが3歳ぐらいなので内容は覚えていないのに山形でのおしんブームの記憶が大きかったこともあり、山形の物語だと信じ切っていました。

 「おかえりモネ」、震災のことなどもとても誠実に描かれていて好感を持って見ていますが、主人公の百音が先生に勉強を教わっている時に、二人が男女の仲に発展することを期待して職場の複数の人達がきゃっきゃと陰からのぞいている場面だけはどうにも苦手でした。当人同士が少なくともその時点ではそうした意識がないのに、恋愛関係になるように囃し立てて観察するというのは、恋愛を強制されているような、周りの複数の人達に娯楽として共有されているような、居心地の悪さを感じるのでした。

 「恋」や「恋人」といった歌をわたしも詠んできたけれども、それがうまくいかなかったという歌を詠んできたけれども、実際はわたしの心や振る舞いが、一般的な、或いは相手の期待するそれとはズレていたからうまくいかなかったのではないか、と自覚できるだけの違和感はずっとありました。適切な言葉が見つからないまま、便宜上、相聞に寄せていたような、そんなことを思い出しながら「短歌研究」8月号、水原紫苑さんの責任編集の女性とジェンダーをめぐる特集を読み耽っています。わたしも10首「花降る」掲載していただきました。
https://www.tankakenkyu.co.jp/

 塔・東北から『3666日目 東日本大震災から十年を詠む』も刊行されました。
 塔の東北に関わる面々で、東日本大震災とその後の日々の歌を年に一冊発行しています。11冊目にあたる今回は15名参加、「今思う<震災を詠う>ということ」というエッセイ企画もあります。定価600円、収益は被災した子ども達のために活動する団体に寄付されます。どうぞよろしくお願いいたします。
 boothという通販サイトからお求めいただけます。
https://toutouhoku.booth.pm/items/3115184 #booth_pm

 数日かけてぐだぐだ書いているうちに、朝ドラの方は百音と先生が接近していました。別にいいけど。

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おとも
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女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
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