川が好き。山も好き。
映画『おらおらでひとりいぐも』を観てきました。監督・脚本は沖田修一さん、出演は田中裕子さん、蒼井優さん、東出昌大さん、濱田岳さん、青木崇高さん、宮藤官九郎さんなど。原作は若竹千佐子さんの同名小説、芥川賞受賞作。
夫に先立たれ、寂しさに向き合う75歳の桃子さんの物語。原作のあのごちゃごちゃな思考の文章が、映像では3人ものイマジナリーフレンドとの会話で表現されていて、おお、と思いました。
部屋の真ん中のテーブルが定位置の75歳の桃子さんの暮らしが、仕事をしている以外はわたしとそう変わらなくて、とはいっても愛するものを喪って感じる孤独と、最初から何もないのとでは大幅に違うんじゃないか、と思いつつ喪って手にした自由に桃子さんが内心では悦びを感じているように、わたしも自ら望んでこんな暮らしをしているのかもしれない、とかなんとかぐだぐだ考えさせられました。
演出は弾けていますが、原作には忠実な映画化でした。原作を読んでいたこともあって、映画の前情報は仕入れずに観たのですが、その内なる桃子さんの役名が寂しさ1、寂しさ2、寂しさ3だと、わたしはエンドロールを見て初めて知ってとてもせつなくなりました。
銀杏の匂いは夜の方が濃く 過去形の願い事ばかり増ゆ
銀杏の潰れた匂いの季節です。昨年この歌を詠んだ時は、夜の気分が嗅覚を敏感にさせてるのだ、と本気で思っていたのですが、真相に最近気づきました。朝晩通る道路に散らばっている銀杏が、日中踏まれて潰されたため匂いが発生して、夜にはより強く感じていたのでした。
公式サイト→https://oraora-movie.asmik-ace.co.jp/
夫に先立たれ、寂しさに向き合う75歳の桃子さんの物語。原作のあのごちゃごちゃな思考の文章が、映像では3人ものイマジナリーフレンドとの会話で表現されていて、おお、と思いました。
部屋の真ん中のテーブルが定位置の75歳の桃子さんの暮らしが、仕事をしている以外はわたしとそう変わらなくて、とはいっても愛するものを喪って感じる孤独と、最初から何もないのとでは大幅に違うんじゃないか、と思いつつ喪って手にした自由に桃子さんが内心では悦びを感じているように、わたしも自ら望んでこんな暮らしをしているのかもしれない、とかなんとかぐだぐだ考えさせられました。
演出は弾けていますが、原作には忠実な映画化でした。原作を読んでいたこともあって、映画の前情報は仕入れずに観たのですが、その内なる桃子さんの役名が寂しさ1、寂しさ2、寂しさ3だと、わたしはエンドロールを見て初めて知ってとてもせつなくなりました。
銀杏の匂いは夜の方が濃く 過去形の願い事ばかり増ゆ
銀杏の潰れた匂いの季節です。昨年この歌を詠んだ時は、夜の気分が嗅覚を敏感にさせてるのだ、と本気で思っていたのですが、真相に最近気づきました。朝晩通る道路に散らばっている銀杏が、日中踏まれて潰されたため匂いが発生して、夜にはより強く感じていたのでした。
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女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)
連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
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