川が好き。山も好き。
『花のあとさき ムツばあさんの歩いた道』を観てきていました。監督・撮影はNHKカメラマン・百崎満晴さん。NHKのドキュメンタリーシリーズの映画化とのことですが、わたしはまったくの初見でした。
「花を咲かせてふるさとを山に還したい」というコピーは、小林ムツさんの言葉でした。秩父の山中で、老い支度として夫の公一さんと共に畑を閉じてゆくムツさん。いつか人が山に戻ってきたときに喜んでもらえるように花を植える、という心遣いに胸を打たれます。また、この集落で唯一農業で生計を立ててているという武さんにも信念のようなものを感じました。
ムツさんなど集落の人達のスローライフな暮らしや色とりどりの美しい自然にあたたかな気持ちになりますが、それだけではない現実を16年という月日の経過に突きつけられます。見終えて思ったのは、この映画の主役は山、この土地だということでした。
映画を観ながら、地元の集落のことを考えていました。わたしの実家も、もうずいぶん前に山中のタバコ畑を閉じて杉の木を植えました。隣の家では養蚕をやっていましたが、蚕小屋はもうありません。子供の頃にわたしも巫女さん役をした地域のお祭りも無くなりました。少しずつ少しずつ、ふるさとは小さくなっています。
わたしの番が来たら、わたしも花を植えたいと思いました。土地だけでなくとも、人生に花のような、強くてきれいなものを残していけたらいいと思いました。
公式サイト→https://hana-ato.jp/
「花を咲かせてふるさとを山に還したい」というコピーは、小林ムツさんの言葉でした。秩父の山中で、老い支度として夫の公一さんと共に畑を閉じてゆくムツさん。いつか人が山に戻ってきたときに喜んでもらえるように花を植える、という心遣いに胸を打たれます。また、この集落で唯一農業で生計を立ててているという武さんにも信念のようなものを感じました。
ムツさんなど集落の人達のスローライフな暮らしや色とりどりの美しい自然にあたたかな気持ちになりますが、それだけではない現実を16年という月日の経過に突きつけられます。見終えて思ったのは、この映画の主役は山、この土地だということでした。
映画を観ながら、地元の集落のことを考えていました。わたしの実家も、もうずいぶん前に山中のタバコ畑を閉じて杉の木を植えました。隣の家では養蚕をやっていましたが、蚕小屋はもうありません。子供の頃にわたしも巫女さん役をした地域のお祭りも無くなりました。少しずつ少しずつ、ふるさとは小さくなっています。
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自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)
連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
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