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川が好き。山も好き。
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『生きてるだけで、愛。』を観てきていました。監督は関根光才さん、出演は趣里さん、菅田将暉さん、仲里依紗さんなど。本谷有希子さんの原作は未読ですが、他の映画化作品を観たり小説を読んだりはしていて、ちょっとこれから読んでみたいと思っていたところでした。
 自己診断の鬱病と過眠症の寧子は出版社勤務の津奈木と同棲中。津奈木の元恋人が現われ、津奈木とよりを戻したいから自立して、と無職で寝てばかりいる寧子を知り合いのカフェでバイトとして雇わせるが…という話。

 うーん、なんというか、寧子は始終不機嫌で理不尽に怒ってばかりでワガママで自分勝手で被害妄想強くてとても共感できず。なんちゃって鬱のメンヘラさんという感じ。本人はすごくくるしくて生きにくいんだろうけど、これは振り回される周りの人の方が絶対にずっとしんどい。
 とはいえ、わたしみたいに自分の感情をしまい込んでへらへらやり過ごしているより、感情むき出しのこういったタイプの方が人間として魅力的なんだろうな、とも思うのでした。だから寧子は津奈木に養ってもらえているし、現実にもこういう女性には大体恋人がいます。ほっておけないのでしょうし、何考えているかわからないような不気味さがなく、そのまっすぐさに安心できるのかもしれません。
 寧子は津奈木が自分に対して何にも言わず本音で向き合ってくれないことを責めます。わたしも、絶対に寧子に責められるタイプだな、と思いました。
 相容れないけれど、キャラクターとして寧子は興味深くて、趣里さんも好演でした。
 
 いろいろ思うこともあり、映画館帰りのその足で本屋さんに赴き、心理士の方に以前勧めていただいた平木典子『アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法』(講談社現代新書)を購入しました。

  公式サイト→http://ikiai.jp/

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自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

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