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川が好き。山も好き。
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また、仕事中に電話口で訛りを指摘されてしまいました。さすがに仕事中に「んだ」とか「だべ」とか方言丸出しではないので自分では標準語をしゃべっているつもりですが、どうにもアクセントにクセがあるようです。時には「何を言っているかわからない」「あなたとは話が通じないから訛りのない人に代わってほしい」「NHKのアナウンサーを見習って正しい発音を身に着けろ」「正しい日本語も使えない奴が仕事するな」等々のクレームに繋がってしまうこともあります。特に、関西圏の方々には耳障りのようです。

 訛ってるとは言われても、わざとそうしているわけではないため、どこがどう聞き苦しいのか自分でよくわかりません。上司に相談した際は、ゆっくり話す必要はあるけれどあまり気にしなくてもいいのでは、との返答でした。仕事はそれなりにこなせているので、大きな問題ではないのでしょうか。けれども、やっぱり苦言を呈されることがあるため、気にしてしまいます。

 みんなに不評というわけではなくて、「懐かしい気分になった」「ふるさとは大事よ」などのお声をいただくこともあります。たまたまその人になじみのある地方だったりすると、割と好意的に受け止めてもらえるのかもしれません。

 思えば、ここ数日の目下の考え事である、どうしてわたしは自分の心に嘘をついてしまったんだろう、ということも、東北の訛り言葉に郷愁をそそられたことが一因のような気がしてきました。これがクセのない標準語だったり自分とは全く無関係の地方の方言で頼まれたのだったりしたら、流されなかったかもしれません。
 訛りは欠点にも武器にもなり得るのだと思いました。

  ふるさとの訛りひどしとのクレームへ謝るほかにない電話口

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短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

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