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川が好き。山も好き。
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自宅の鍵を失くしてしまいました。こんなことは鍵を持つようになってから初めてです。失くすようなものではないと思っていたので、合鍵も作っていませんでした。気付いたのはお昼過ぎ、仙台駅西口のペデストリアンデッキを歩いていた時です。

 今日は、午前中に駅近くで用事があり街へ出たのでした。短時間で終わりましたが、せっかくなのであちこち見て回ることにしました。
 丸善で大口玲子『神のパズル』を見つけたので、即購入しました。第一歌集から最新作まで自選短歌579首の他にエッセイや東日本大震災の母子避難講演録なども収録されているとの赤い帯に、わたしは絶対に読んだ方がいいと思いました。それにしても、久しぶりに訪れた丸善は内装が変わっていて少し迷いました。
 普段は滅多に一人で外食をしないのですが、せっかくの平日ランチタイムなので、一人ランチもしてみましょう。普段の自分と違ったことをしてみると、それが些細なことでも自分の世界が広がるのを感じます。適当なお店でパスタをいただきました。食後のコーヒーを飲みながら、勉強している周りの人に倣ってノートも広げてみます。最近のわたしは詠みたい歌はもう詠んでしまった気がして、この先はもう歌を詠まなくなるんじゃないかなあなんて思っていたのですが、今日歩きながら思ったことがそのまま4首の歌になりました。長居をしないようにという注意書きに従い、ほどよいところでお店を出ました。

 それにしても今日は暑い一日です。歩き回ったせいかもしれません。額の汗を拭こうと左ポケットからハンカチを取り出した時に、いつも左ポケットに入れているはずの鍵がないことに気づきました。
 右のポケットにも、後ろのポケットにもありません。鞄の中を探しても見つかりません。今日赴いたところを探そうと思いましたが、いかんせん今日は移動が多過ぎました。行けるところは行ってみて、駅の忘れ物センターも当たってみました。「鍵は届いていませんか?」と伺ったら「いっぱい届いてます」と返ってきたのが、こんな非常事態ながら妙におかしく、同じように帰れなくなった人がいっぱいいるのだと胸が痛くなりました。
 結局、そのまま不動産屋さんに電話して、貸していただくことになりました。

 不動産屋さんに鍵を取りに行くため、仙台駅から自宅とは逆方向行きの地下鉄に乗り、初めて降りる駅で降りました。諸々の書類の手続きをし鍵を貸していただきます。もし本鍵が見つからなかったら鍵を変えなければいけないと案内がありました。拾った人に自宅に侵入される危険もあるので当然の処置ですが、鍵が見つかる可能性が低過ぎるため頭の中はお金のことでいっぱいです。
 
 自宅アパートに着くと郵便受けに塔9月号が届いていました。もうそんな時期です。封筒を開けながら部屋に向かいつつ、どうしようどうしようと途方に暮れていたところ、自分の部屋のドアノブに何かぶら下がっているのが見えました。
 東京タワーのキーホルダーの付いた、鍵でした。出先で失くしたわけでなく、刺したまま忘れて出かけてしまっていたのでした。
 見つかってよかったし、危なかったです。鍵もそうですが、お気に入りの東京タワーのキーホルダーが無事だったのにも安堵しました。ほんとうに、気を付けなければいけません。昨日は駅構内で小銭をばら撒いてしまったし、最近ちょっとぼーっとしてるのかもしれないです。

 『神のパズル』に、わたしの歌も2首引いていただいていました。2014年の心の花の時評で塔・東北「1099日目」を取り上げていただいていたんですね。あらためてありがたいです。今さっき気づいてびっくりしました。

  仙台に一人で暮らすアパートの鍵には銀の東京タワー

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おとも
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女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
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