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川が好き。山も好き。
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妹が甥っ子を連れて一週間ほど帰省しているというので、わたしも一泊の帰省をしてきました。90歳の祖母とあと何度会えるかわからないけれど、千葉に住む2歳の甥っ子もいつまで田舎に来てくれるでしょう。まして祖母と甥っ子が居合わせる場面なんて、と思えば、えいっと有休も申請するのでした。

 ここ数年はバスで帰っていましたが、久しぶりに電車を乗り継いで、左沢線に乗りました。2両ばかりの電車は田んぼの中を走ってゆきます。窓に広がるみどりを見遣りながら、「わたし、ここで一人では暮らせないな」と思いました。現実的に、わたしには車もなくて、この辺りには仕事もなくて。
 地元の町には電車が通ってないので隣の市で降ります。地元の町には「路線バス」と書かれたワゴン車が走っていました。でも、ワゴン車でも走るようになっただけ交通が発達してきています。

 一年ぶりに会う甥っ子は、なにかごちゃごちゃ喋るようになっていました。一年前みたいに人見知りしてびゃーっと泣くことはなかったけれど、かといって誰かに懐くこともなく、なんだかえらく食い意地の張ったマイペースな子に。また次に会う時は違った子になっているでしょう。
 夏休みの時期なので、近所の同世代の人達も子供を連れて帰ってきた人がいたみたいです。年寄りばかりの集落が華やいでいいですね。

 犬の散歩をして、スイカを食べて、ご飯を作って、浴衣の帯を貸してもらって結び方を習って、出荷するニンニクを200gずつ詰めて。それにしてもつくづくわたしはご飯を作る手際が、自分でいうのもあれですが、ほんとうに手際が良くて、あるもので6人分の主菜副菜汁物並行して作って作り終えると同時に調理に使った洗い物片付けも終わってる手際の良さですよ。そして祖母の分は介護食に。手際が良すぎてかなしいくらいです。
 
 翌日のお昼は一寸亭本店で肉中華を食べてきました。冷たい肉そばが人気の店だけれど、わたしは中華麺の肉中華一択。平日の開店当初に赴いたのに、他県のナンバーの車も集まって来てすぐに行列です。昔からあるのになんだかここ数年で急に有名になった印象ですが、ほんとうにここの汁がおいしい。ハーフカツ丼も頼みましたが、ご飯は半分くらいは甥っ子に食べられました。

  そば嫌いのわたしも一寸亭本店の冷たい肉そばの汁は好きなり


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おとも
性別:
女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
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