川が好き。山も好き。
経過観察中だった検査から半年経ったので、再検査に行ってきました。採血とエコーでした。結果がわかるまで一時間ほど待つということだったので、待合室に置いてある本を読みました。前回の受診時に3頁くらい読んでいた、村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の続きです。
村上春樹は数年前に当時の同僚さんが『ノルウェイの森』を貸してくれて読んだ程度です。わたしとは別世界のお話、わたしとは相容れない登場人物達といった印象で、それ以降は遠のいていました。
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、主人公の多崎つくるがある日突然、理由も告げられず友人達に絶縁されたという過去を探ってゆく、という話です。
理由も告げずに去って行った元恋人が、ハルキストでした。思えばいつかリストのCDを聴いた、あれは作中に出てくる『巡礼の年』だったかもしれません。「愛の夢」も「ラ・カンパネラ」も、一向に流れてこなかったのでした。
村上春樹の小説はやっぱり別の世界のお話といった感じで、多崎つくるとわたしはやっぱり相容れないのだけれど、多崎つくるが友人達と向き合ってゆくことと、わたしが村上春樹を読むということは、どこか似たことのように思えました。読み進めているうちに、自分を責めていた気持ちが少しほどけてゆくような気がしました。自分の知らされないところで、思いもよらない様々なな事情が絡み合っていることもある、きっとそれは小説の中だけではないでしょう。
結局、待ち時間内では読みきれず、帰りに図書館に寄って続きを読みました。それでも、図書館の閉館時間がきてしまって読みきれず、途中のまま本棚に戻しました。続きは、またそのうち読みに来ることにします。
検査結果は前回と特に変わりなく、一年後にまた診てみましょうということになりました。一年後のわたしは、どんなふうに暮らしているでしょうか。楽しく過ごせているといいな。
村上春樹は数年前に当時の同僚さんが『ノルウェイの森』を貸してくれて読んだ程度です。わたしとは別世界のお話、わたしとは相容れない登場人物達といった印象で、それ以降は遠のいていました。
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、主人公の多崎つくるがある日突然、理由も告げられず友人達に絶縁されたという過去を探ってゆく、という話です。
理由も告げずに去って行った元恋人が、ハルキストでした。思えばいつかリストのCDを聴いた、あれは作中に出てくる『巡礼の年』だったかもしれません。「愛の夢」も「ラ・カンパネラ」も、一向に流れてこなかったのでした。
村上春樹の小説はやっぱり別の世界のお話といった感じで、多崎つくるとわたしはやっぱり相容れないのだけれど、多崎つくるが友人達と向き合ってゆくことと、わたしが村上春樹を読むということは、どこか似たことのように思えました。読み進めているうちに、自分を責めていた気持ちが少しほどけてゆくような気がしました。自分の知らされないところで、思いもよらない様々なな事情が絡み合っていることもある、きっとそれは小説の中だけではないでしょう。
結局、待ち時間内では読みきれず、帰りに図書館に寄って続きを読みました。それでも、図書館の閉館時間がきてしまって読みきれず、途中のまま本棚に戻しました。続きは、またそのうち読みに来ることにします。
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短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)
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