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川が好き。山も好き。
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今日は少し早く目が覚めました。醒めぎわのぼんやりした夢の中で、わたしは当たり前のように誰かといて、現実のわたしは結局のところいつも一人なのに、夢の中ではいつも誰かといるのが妙に不思議です。

 家を出たところで、「あ」と気づきました。家の鍵と一緒に、なぜか必要のない自転車の鍵を持ってきてしまったのです。だからといって戻るのもめんどうなので、そのまま仕事に行きました。
 自転車に乗ったのは昨日です。昨日は休みだったので自転車で医者に行き、帰りに郵便局で結社の会費を振り込み、切手を買い、スーパーにも寄りました。普段はタンパク質は安い鶏ムネ肉ばかりを買ってしまうけれど、昨日は豚肉が100g100円以下だったので、豚肉を買いました。それと、サニーレタスが80円だったのもお買い得でした。さらに、図書館に寄りました。津村記久子作品が読みたいと思い、『婚礼、葬礼、その他』を手に取りました。人を呼ぶのは才能で、自分にはそれが欠落している。と、いう感じ、わかります。わたしも、自分のために人を集めるのとか、申し訳なくてほんとうに気後れしてしまうので。生肉を持っていたため、表題作だけ読みましたが、おもしろかったです。

 職場に着き、今日の自分の席を確認したところで、「あ!」と声が出ました。今日は遅番だったと気づきました。一時間早く来てしまったのです。大きな声を出してしまったものだから、近くにいた同期の同僚さんに「どうしたの?」と声をかけられました。シフトを間違えてしまった旨を話すと、「早出残業にすればいいじゃん!」って、そのまま上司に伝わり、残業扱いになりました。なんだかマヌケだけど、よろこばれたのでよかったです。
 お昼の休憩で一緒だった人に黒飴をもらいました。おかえしに、チョコをあげました。別の人にチョコをもらいました。お返しに、チョコをあげました。別な人に、煎餅をもらいました。お返しに、チョコをあげました。そんな自分たちの様子を「わらしべ長者みたい」と一人が言うと、もう一人はわらしべ長者を知らず、「耳なし芳一しか知らない!」と笑い、耳なし芳一の話から、東日本大震災の幽霊のうわさ話に流れ着きました。あれから6年経っても、ふとしたきっかけで震災の話がこぼれだします。

 仕事から帰宅し、水道の蛇口をひねると、どどどっと変な水が出てきました。そういえば、今日はアパートの水道点検で断水だったのです。すっかり忘れていました。シフト通りの時間まで家に居たら、巻き込まれて朝の身支度に支障があったりトイレが使えなかったりしたのだろうから、間違えて一時間早く出てしまったのがなにか運命の歯車的なものを感じました。大げさだけれども。

  牛乳を買いに自転車走らせるわたしの肩にてんとう虫は

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プロフィール
HN:
おとも
性別:
女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
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