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川が好き。山も好き。
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今の職場はシフト制なので休日や休憩時間はそれぞれです。それでも、合えば一緒にお昼ご飯を食べるような間柄の人が数人います。
 最近、すれ違いざま「*日大丈夫?」「お店は**で…」等々、どうやら飲み会の企画があるような声が聞こえてきました。けれども、わたしは一向に誘われません。
 だからといって、「えー?何の話?飲み会?わたしも混ぜて―!」なんて首を突っ込むことはしません。わたしも大人です。ああ、陰では良く思われてないんだな、と察しつつ、これまでと変わらず業務に差し障りのないように努めるのみです。

 みんな大人なので、表面上の付き合いは誰とでもできるのでしょう。わたしとしても、職場の人とプライベートでも仲良くしたいという希望が格別にあるわけではありません。
 ただ、同じように親しくしていたように見えた仲間内の中で、こうした集まりにはじかれてしまう理由がわたしにはあるんだな、と自分を見つめなおす必要性を考えるのでした。

 いつもヘラヘラしていて胡散臭いのかもしれない。知らないうちに無神経な発言や、上から目線な発言などをしてしまったかもしれない。自虐的な面があり人を疲れさせてしまうのかもしれない。承認欲求が強いように思われてめんどくさがられたのかもしれない。いい人になろうという気持ちが見え過ぎて偽善的なのかもしれない。変な恰好や変なメイク、変な髪形をして浮いているのかもしれない。わたし自身に人を警戒する心があり壁を作っているのかもしれない。一人反省会です。

 ある日、3人で昼食を取っていた際、「*日の飲み会のお店が~」と話が始まりました。ああ、目の前でわたしの参加しない飲み会の企画の話をされるまでに、わたしは嫌われてしまったのか。でも、わたしも大人です。平然と、適当な笑顔を浮かべつつ、ご飯を食べ続けるのみです。
 すると「おともさんも行くよね?」と確認されました。

 なんのことはない、何人かに声をかけていて、わたしにも既に誘っているつもりだったのだそうです。「そうでなければ目の前でこんな話しないでしょう」って、そりゃあ普通はそうですよね。
 飲み会は、3月で退社する人達の送別会でした。わたしはお酒が飲めないのでソフトドリンクだけれども。

  酔ったらばあらわれるという正体を酔えないゆえに一生知れず

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おとも
性別:
女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
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