川が好き。山も好き。
妹の誕生日、結婚祝いも兼ねてなにか贈りものをしようと思い、『祝婚のうた』(小学館/新川和江・編)という本を選んだ。妹はわたしと違って詩にそれほど興味もない人だけれど、この先誰かの結婚式でスピーチや余興などを頼まれることがあった際になど実用品にもなるのではないか、と。
贈る前に、自分で読んでしまう。吉野弘の「祝婚歌」はテッパンとして(この詩の入っている詩集と決めていたのです)、川崎洋「にじ」が冒頭を飾るのも素晴らしい。編者である新川さんの「結婚」もやっぱりいいし、草野心平「春殖」が収録されているのにもなにか心打たれる。個人的な好みでいえば黒田三郎『ひとりの女に』から一つくらい入れたいし、山之口貘の「畳」とか「生きる先々」とかも入れたいところだけれど。100歳を超えてなおご健在の「ぞうさん」の詩人、まど・みちおさんの「はるかな歌 わが妻の生まれし日のうた」はこの本で初見だったのだけれど、なんだかもうたまらなかった。白を基調にした装丁も、「愛の詩の花束を」という帯文も素敵。
このまま、自分のものにしておきたいくらい、うつくしいアンソロジーでした。他の誰でもないたった一人の相手と共に人生を歩もうと決めるということ。そんな思いを言の葉にのせるということ。こんなふうに思われたい、と思う、たくさんの詩。たくさんのよろこび。たくさんの幸福。
なんだろう、読んでるだけでしあわせな気分だ。こんな気持ちを誰かと分かち合えたらいいのに、と思った。
詩の好きな君がわたしを好きなうちに話したかった好きな詩のこと
贈る前に、自分で読んでしまう。吉野弘の「祝婚歌」はテッパンとして(この詩の入っている詩集と決めていたのです)、川崎洋「にじ」が冒頭を飾るのも素晴らしい。編者である新川さんの「結婚」もやっぱりいいし、草野心平「春殖」が収録されているのにもなにか心打たれる。個人的な好みでいえば黒田三郎『ひとりの女に』から一つくらい入れたいし、山之口貘の「畳」とか「生きる先々」とかも入れたいところだけれど。100歳を超えてなおご健在の「ぞうさん」の詩人、まど・みちおさんの「はるかな歌 わが妻の生まれし日のうた」はこの本で初見だったのだけれど、なんだかもうたまらなかった。白を基調にした装丁も、「愛の詩の花束を」という帯文も素敵。
このまま、自分のものにしておきたいくらい、うつくしいアンソロジーでした。他の誰でもないたった一人の相手と共に人生を歩もうと決めるということ。そんな思いを言の葉にのせるということ。こんなふうに思われたい、と思う、たくさんの詩。たくさんのよろこび。たくさんの幸福。
なんだろう、読んでるだけでしあわせな気分だ。こんな気持ちを誰かと分かち合えたらいいのに、と思った。
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短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)
連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
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