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川が好き。山も好き。
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最近、下の名前で呼ばれることの増えて、ちょっとうれしい。

 もうずっと、わたしは名字で呼ばれることの方が多かった。それは、ある程度の年齢になってからは誰でもそうだとも思う。特に、わたしは鈴木とか佐藤とかといったありふれた名字ではないため、クラス、あるいは職場、そのほか集団の中で誰かと被るようなこともなく、わざわざ名前で呼ぶという理由ができあがらない。それに、角ばった字面のわたしの名字は、わたしの印象に合っているような気もしている。
 それでも、そこに属している人達が下の名前で呼ばれているのに、わたしも名前で呼んでいるのに、わたしは名字呼びのままだったりすると、なにか壁を張られているような、たとえば今の名字が旧姓になる頃までなんか付き合いを続けるつもりはないよ、と言われてるような、ほんのり寂しい気持ちになってみたりしたものだった。
 もちろん、呼ぶ方はそこまで考えてない、ということは、わたしも呼ぶ方にまわるのだから、わかる。別に、たいした理由なんてない。発音しやすい方、周りの呼び方に合わせて、なんとなく、そんなもの。そんなふうに、わたしだって人を呼んでいる。

 久しぶりに下の名前で呼ばれて、うれしいな、と思った。うれしいな、と思う自分を思った。そんなふうに、わたしにずっと名字で呼ばれていた誰かもいたかもしれないと思った。

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「私の名前は月原加奈子。39歳。旅行会社に勤めている」

 土曜日の朝の楽しみは、通勤バスの中、ウォークマンでJFN『Sound Library~世界にひとつだけの本~』を聞くこと。木村多江さんの朗読で語られる、月原さんの等身大の日常は、おだやかで、ほんのりせつなくて。合間に挿入される楽曲も、物語に添って選曲されていて、知っている歌でもあらためて胸に届く。どこにでもいるようなごく普通の、真面目で、優しくて、ちょっと不器用な月原さんの日々が、丁寧に描かれているのがわかる。
 ポッドキャストでいつでも聞くことはできるけれども、やっぱり、土曜日の朝7時、仕事に向かうバスの中で聞くのがいい。隙間時間に短編小説を読み浸るような、贅沢な、優しいひと時。

 月原さんには、幸せになってほしいと思う。自然にそう思える、わたしの大好きなラジオ番組です。

公式サイト→http://www2.jfn.co.jp/library/


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拍手お返事はつづきからどうぞ。

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必要に迫られて、ワンピースを買った。少しフォーマルな機会だったので、今まで着たことのないようなデザインのものを、思い切って買ってみた。

 わたしは普段、変な格好をしている。好きでそうしているのではない。おしゃれをするということが、ものすごく恥ずかしいのだった。可愛い服を見ても、センスのいい着こなしを見ても、「こういうのはわたしとは違う人が着るものだわ」と思ってしまう。なんだろう、容姿に対するコンプレックスもあるし、多感な年頃におしゃれ心を母にからかわれたからというのもあるかもしれない。お化粧が得意ではないのも、そういった延長線上にある。わたしなんかがめかし込んでどうするの、そんな卑屈な気持ちがどうにも抜けない。恥ずかしい。
 
 あたらしいワンピースを着て、大ぶりなネックレスを付けて、髪を飾って、お化粧をして。こわいことなんてなにもなかった。どこもなにも浮いてなかった。写真も撮ってもらった。なあんだ、わたし普通の女の人じゃないか、って、ほっとした。ほっとして「結婚おめでとう」って言った。笑って言った。

  まっとうなおんなのごとくふるまえた後の安堵にパンスト放る

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プロフィール
HN:
おとも
性別:
女性
自己紹介:
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/本体¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
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