忍者ブログ
川が好き。山も好き。
[94]  [93]  [92]  [91]  [90]  [89]  [88]  [87]  [86]  [85]  [84
真実をみきわめるのに
  二十五年という歳月は短かったでしょうか
  ……けれど
  歳月だけではないでしょう
  たった一日っきりの
  稲妻のような真実を
  抱きしめて生き抜いている人もいますもの
                            (「歳月」より)


 茨木のり子詩集『歳月』(花神社)再読。夫の死後に書かれた、夫への挽歌。ラブレターのようなものだから生前は恥ずかしいと、「Yへ」(夫君のイニシャル)と記された箱へ仕舞っておいて、自身の死後に公表されたという、愛の言葉たち。
 こんなふうに伴侶を想っていたい。何度読み返してもうっとりしてしまう、うつくしい詩集。白を基調とした装丁もすてき。わたしの宝ものの一冊でした。

  詩のに茨木のり子『歳月』がなくて二月の妹の結婚

拍手[1回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
11 12 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
プロフィール
HN:
おとも
性別:
女性
自己紹介:
短歌とか映画とかこけしとか。
歌集『にず』(2020年/現代短歌社/¥2000)

連絡・問い合わせ:
tomomita★sage.ocn.ne.jp
(★を@に変えてお送りください)
ブログ内検索
最新コメント
[12/25 びょんすけ]
[09/11 ぴょんすけ]
[12/26 お湯]
[11/19 お湯]
[08/27 お湯]
*
Designed by Lynn
忍者ブログ [PR]